極楽山浄土寺という取って付けた名のように聞こえるが,800年の歴史を持つ由緒正しいお寺.
国宝の浄土堂は外側から見ても何がすごいのかわからない.しかし内側から見ると太い柱と中央に空いた空間の広さに圧倒される.天井が無いということもあるが中心に柱が無く4本の太い柱で全体の重さを上手く支えているので外観から推察するよりも驚くほどの広い空間を確保している.
中に安置されている阿弥陀如来の立像の迫力は素晴らしい.金箔は半分以上剥がれているように見えるがそれが原因で像の素晴らしさは色あせない.木を削って作られているはずなのに滑らかに見える質感.800年このままだったとは思えないバランス感覚は倒れないよう自ら踏ん張っている様に見える.何よりその巨大さに圧倒される.
因みに西日を浴びて神々しさを増す云々という話が尾ひれをつけて広まっているらしいが,本当は真夏の一定期間,床の間に反射した日光によって本尊が輝くというのが本当だそう.本堂にいたおじさんがそう言っていたので間違いない.
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